インフル脳症が既に132例、「6歳以上も注意を」?感染研
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今年第28-45週(7月6日-11月8日)に報告されたインフルエンザによる急性脳症患者数が、1-67歳の132例に上ることが、国立感染症研究所感染症情報センターの調べで分かった。
95.5%の症例が15歳未満で、年齢中央値は8歳。
最も症例が多かったのは、7歳の22例だった。
安井良則主任研究官は、同センターで11月24日に開かれた勉強会で、「インフルエンザ脳症は5歳以下の小児に多いとされるが、6歳以上にも患者が多い」として、注意を呼び掛けた。
同センターによると、インフルエンザ脳症の患者報告数は2004年以降、1シーズン当たり34-53例。
現在の新型インフルエンザを中心とした流行では、流行半ばで既に100例を超えており、「例年より明らかに多い」(安井研究官)。
ただ、新型インフルエンザに対する関心の高まりで、報告数が例年より増えている可能性もあるという。
132例のうち、新型インフルエンザウイルスによる脳症と確定しているのは116例。
このほか、A型インフルエンザウイルスが15例で、B型インフルエンザウイルスが1例。
ただし、A型インフルエンザウイルスの15例の中に、新型インフルエンザウイルスが含まれている可能性もあるという。
■60例の臨床像を報告
また安井研究官は、同センターが実施したインフルエンザ脳症例の調査の結果を紹介した。
調査対象は今年第28週以降にA型インフルエンザウイルスによる脳症として報告された症例で、この日は13日までに回答が得られた60例について報告した。
それによると、60例(男性35例、女性25例)の年齢分布は、1-24歳(中央値は8歳)。
25例に基礎疾患や既往歴があり、熱性けいれんが12例、気管支喘息が9例、「その他」が6例だった。
症状では、60例すべてに意識障害があり、発熱から意識障害出現までの期間は0日が12例、1日が36例、2日が8例。
3日、4日、7日、8日も1例ずつあった(中央値は1日)。
異常行動や異常言動は45例、けいれんは31例で見られた。
60例のうち、転帰について回答が得られたのは59例で、死亡が3例(5%)、「後遺症あり」が7例(12%)、治癒・軽快が49例(83%)だった。
後遺症としては、精神神経障害が全例で見られ、3例は運動麻痺など身体障害の合併もあった。
治療では、抗ウイルス薬の投与が全例で、ステロイドパルス療法が47例で行われていた。
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最終更新:11月25日11時21分